今回は、AIイラストにおける前髪スタイルを中心に解説していきます。前髪のアレンジは、キャラクターの雰囲気を大きく変えることができるため、細かい部分にこだわると一気に印象が変わってきます。本記事では、具体的なスタイル別に分けたプロンプト例と、実際の生成事例を合わせて、前髪のアレンジ方法を詳しく解説していきたいと思います!
本記事では、ChatGPTを用いた画像生成した事例を掲載しています。ChatGPT(DALL-E3)のやり方など全般については下記記事で紹介していますので、よろしければこちらもご覧ください。
1. オールバック:額を出してクールな印象に!
まず最初は、オールバックです。前髪をすべて後ろに流すスタイルで、おでこをしっかりと見せることで、クールで自信に満ちた印象を演出できます。シンプルですが、キャラクターに力強さや知的な雰囲気を加えることができるのがポイントです。
下記に具体的なプロンプト例5つと、実際の生成事例を紹介していきます。
通常のオールバック
- プロンプト例: “fully slicked-back silver hair.”
- ポイント: 通常のオールバックのスタイルです。モデルによるかと思いますが、”fully”を入れるとよりおでこが出て、オールバックっぽくなりやすいです。
前髪を上げて、オールバックにしている様子
- プロンプト例: “using her hand to push her hair back from the front.”
- ポイント: 前髪を後ろにかきあげて、オールバックにしている最中のプロンプトです。髪型そのものというよりは、動きを入れたいときに使えるかと思います。
大胆なオールバック
- プロンプト例: “bold, slicked-back.”
- ポイント: 大胆なオールバックとしたスタイルです。オールバックで、おでこは見えているままで、前髪は垂らしている状態なのが特徴的です。
ツーブロック風オールバック
- プロンプト例: “in a slicked-back, very short hairstyle with a two-block cut.”
- ポイント: オールバック+ツーブロックとしたスタイルです。上の例に、更にツーブロック(two-block cut)をプロンプトに盛り込むことによって、より今風な感じにしています。
刈り上げ風のオールバック
- プロンプト例: “styled in a slicked-back look with an undercut.”
- ポイント: オールバック+サイドを刈上げとしたスタイルです。ほぼツーブロックと一緒ですが、剃りこみが入ったり、より短く刈上げている感が出てきます。
おでこを出すためのプロンプトについては下記でも検討した経緯を説明しているので、よろしければご覧ください。
2. センター分け:落ち着いた大人っぽいスタイルに
続いてセンター分けにするスタイルです。どちらかというと落ち着いた印象が出せます。また前髪を少し長めにして、顔の両サイドに流すことで、より大人っぽい雰囲気となってきます。
こちらについても、実際に作成した画像生成例と合わせて紹介していきます。
センター分け
- プロンプト例: ” a perfect center part, revealing her entire forehead.”
- ポイント: センター分けとしたスタイルです。完全なセンター分けにならない場合があるので、”perfect”を入れると良いです。
センター分け+オールバック
- プロンプト例: ” hair styled in a center-parted slicked-back look.”
- ポイント: センター分けにオールバックを組み合わせた事例です。後ろ側に髪が流れるようなテイストとなるため、上の例とは少し違った感じの印象となります。
七三分け
- プロンプト例: ” 7:3 parted hairstyle.”
- ポイント: 七三分けとしたスタイルです。
3. ぱっつん:おでこを隠すストレートな前髪
次は、ここまでとは逆におでこを隠すぱっつん前髪です。おでこをしっかりと覆い、顔全体をフレームで囲むようなスタイルで、キャラクターに幼さや可愛らしい印象が出てきます。
こちらについても、実際の生成例を下記に示します。
ぱっつん前髪
- プロンプト例: “completely straight, blunt bangs in the front, covering her forehead fully.”
- ポイント: ぱっつん前髪としたスタイルです。まっすぐであること(“straight”)を明示した方が、ぱっつんっぽい感じになります。
下記はベリーショート(very short)を併用した事例。こちらの方がより”ぱっつん感”が出ていますね。
4. 軽めの前髪:爽やかでふんわりしたスタイルに
前髪を軽くすることで、キャラクターに爽やかな印象を出すことが可能になります。生成AIを使って普通に生成すると、やや重めな前髪になりがちなので、それは対照的にふんわりとした柔らかい感じにできるかと思います。
以下、実際のプロンプト例と生成事例を挙げていきます。
軽めの前髪
- プロンプト例: ” with slicked-back hair and only a few strands of bangs”
- ポイント: 前髪を数束とすることで軽くしたスタイルです。オールバックを併用すると、上手くいく傾向があるように思います。
以下は、シースルー(with see-through bangs)とした例。ChatGPTでは、シースルーの前髪を再現するのはなかなかできないようです。
5. 目を覆うほど長い前髪:ミステリアスな雰囲気を演出
片目を覆う前髪や、両目を覆うスタイルなどの長い前髪は、キャラクターにミステリアスな魅力を与えてくれれますよね。
こちらについても、下記でプロンプト例と実際に作成した画像を紹介していきます。
やや長めの前髪
- プロンプト例: ” bangs that cover her eyes slightly.”
- ポイント: 少し長めの前髪とした事例です。通常よりも、前髪が長く重めになります。
片目を覆う前髪
- プロンプト例: ” with long bangs covering one eye.”
- ポイント: 前髪が片目を覆っているとしたスタイルです。かなりミステリアスで、印象的な外観になってきます。
両目を覆う前髪
- プロンプト例: ” with long bangs covering both eyes.”
- ポイント: 前髪が両目を覆っているとした例です。更に一段と変わった印象が出せるかと思います。
6. ヘッドバンドやアクセサリーで前髪をアレンジ
次は前髪そのものではなく、アレンジ方法になります。具体的には、ヘッドバンドやアクセサリーを追加することで、前髪にアクセントを加えて、キャラの個性を強調させていきます。
具体的な生成事例は下記の通りです。
ヘアピンを付けた前髪
- プロンプト例: ” cute hairpins in her bangs.”
- ポイント: 前髪にヘアピンを加えた例です。単純に”cute”とした指定していませんが、色や形状を具体的に指定していくと、より個性が出せるかと思います。
ヘッドバンドを付けた前髪
- プロンプト例: ” with a stylish headband.”
- ポイント: 前髪にヘッドバンドを加えたものです。この例では黒でスタイリッシュな印象が加わっています。
7. メッシュを入れた前髪:スタイリッシュでおしゃれな雰囲気に
最後はメッシュを入れた前髪です。メッシュを入れるとインパクトが出てきて、より個性的な感じになります。基本的にはおしゃれでスタイリッシュな雰囲気を演出できるので、派手めなキャラクターなんかには使えるかなと思います。
こちらも以下に生成例を示していきます。
赤いメッシュの入った前髪
- プロンプト例: ” a red streak in the bangs.”
- ポイント: 赤いメッシュが前髪に入っているとしたスタイルです。赤でワンポイント入っていると、スタイリッシュで個性的な印象になりますね。
カラフルなメッシュが入った前髪
- プロンプト例: ” with colorful streaks added to the bangs.”
- ポイント: カラフルなメッシュが前髪に入っているとしたスタイルです。現実的ではないかもしれませんが、綺麗でおしゃれな印象となります。
まとめ
本記事では、おでこを出したスタイルや、逆に隠したスタイルなど、AIイラストでの前髪全般について解説してきました。前髪は、キャラクターの印象を大きく左右しますし、個性を出す上では重要な部分になります。今回説明した各事例が、画像生成時の役に立つと幸いです。
AIイラスト関係のプロンプト全般のまとめは下記記事にありますので、よろしければこちらもご覧ください。
コメント