AIで猫の画像を生成する方法:画像生成のコツや難しいポイント

猫の生成画像

今回は、画像生成AIを用いた「猫の画像」について、可愛く作り上げる方法とコツを紹介していきます。猫画像を作成する上で、考慮すべき基本的な観点や、何を苦手としているのかについては知っておくとよいでしょう。本記事では、具体的なプロンプト例と、生成例を交えながら、解説していきます。

本記事ではGrok 2(FLUX.1)を用いた画像生成を行っています。使い方などは下記の記事にて紹介していますので、参考までにご覧ください。リアルの猫の画像生成にはおすすめできます!

目次

1. 猫の画像を生成するためのコツ

猫の画像を生成する際のポイントですが、まずどういう猫の画像を作りたいか具体的にイメージするのが重要になります。以下、基本となる猫のプロンプトの切り口について解説していきます。

  • 猫の詳細な特徴を決める
  • ポーズと表情もこだわる
  • 背景やシチュエーションを設定する
  • スタイルの指定で仕上がりを調整する

このような観点をプロンプト中に記載していくことで、下記のようなコスプレ風の猫画像も作れます。

それでは、以下でそれぞれの事項について、具体的なプロンプトや実際の生成画像を交えながら、詳しく説明しています。

1-1. 猫の詳細な特徴を決める

まず最初に猫の基本情報を詳しく設定していきましょう!具体的には、以下のポイントを押さえていくと、よりリアルで愛らしい猫が生成可能です。

  • 猫種:猫種を指定するだけで雰囲気が大きく変わります。たとえば、まんまるで愛らしい「スコティッシュフォールド」、優雅な「シャム猫」、もふもふでゴージャスな「メインクーン」など、猫種の特徴をプロンプトに加えることで、その猫の特徴的な姿をより再現しやすくなります。
  • 毛の模様と色:代表的なのは、三毛猫、トラ柄、黒猫、白猫などがあります。色合いも具体的に上手く指示すると、見た目に個性が出てきます。
  • 目の色:猫の目の色は青、緑、黄色など幅広いので、好みの色を指定してみましょう。
  • 体型や年齢感:子猫、大人の猫、ぽっちゃりした体型なども設定できます。

プロンプト例

以下、猫の基本的なプロンプト例を2つ紹介していきます。

  • プロンプト:white Persian cat, blue eyes, fluffy fur, kitten
  • 説明:白いふわふわの毛で、青い目をしたペルシャ猫の子猫としています。
  • プロンプト:A white and brown calico cat with a slender, graceful Siamese-like body, blue eyes, relaxing by the window
  • 説明:白と茶色の三毛猫、シャム種のように細身で優雅な体型、青い目、窓辺でリラックスしている状態を示しています。

1-2. 猫のポーズと表情もこだわる

猫は表情やポーズで雰囲気が大きく変わってきますよね。どんなシーンで、どんな様子の猫の画像を生成したいのか、この観点からもプロンプトを具体的にしましょう。

  • ポーズ:座っている、歩いている、寝そべっているなど。動きの指定で生き生きとした猫が現れます!
  • 表情:好奇心旺盛な表情、リラックスした顔、驚いている表情などもイメージして指示していきます。

プロンプト例

猫のポーズや表情についても、2つの画像生成例を示していきます。

  • プロンプト:side shot of an American Shorthair kitten, silver tabby coat with bold black stripes, mid-jump from a rooftop
  • 説明:アメリカンショートヘア(アメショ)の子猫が屋根からジャンプしているポーズをプロンプトとしています。
  • プロンプト:side shot of an American Shorthair kitten, silver tabby coat with bold black stripes, lying on its back, paws slightly curled, playful pose, looking at the camera
  • 説明:アメリカンショートヘアの子猫が仰向けで寝そべって、無邪気なポーズをしている様子を意図しています。

1-3. 背景やシチュエーションを設定する

続いて、猫がどんな場所にいるのかも、画像に含めるべき重要なポイントです。背景がしっかりと描かれると、猫の可愛さが一層引き立ちます。

  • 屋外:公園や庭など、自然の中で遊ぶ感じにすると、活発な印象が出てきます。
  • 屋内:窓辺で日向ぼっこしている猫や、ソファでお昼寝中の猫など、シチュエーション次第で雰囲気が変わります。

プロンプト例

猫の置かれた背景やシチュエーションについて、具体的な生成例を2つ示します。

  • プロンプト:American Shorthair kitten, silver tabby coat with bold black stripes, sitting on a train seat, gazing thoughtfully out the window,
  • 説明:電車のシートや窓から見える風景をバックとした猫を生成するプロンプトです。
  • プロンプト:A playful brown tabby cat in a green park.,
  • 説明:緑の公園で遊んでいる、元気な茶トラ猫としています。

1-4. スタイルの指定で仕上がりを調整する

最後は画像のスタイルになります。猫の画像をリアルに仕上げたいのか、それともイラスト風にしたいのかで指示を変えましょう。

  • リアリスティック:本物そっくりの猫を生成したい場合は「リアル」や「写真風」と指定。
  • アニメスタイル:アニメ風のかわいい猫を描きたいなら「アニメスタイル」や「手描き風」などの指示が効果的です。

プロンプト例

  • プロンプト:An anime-style black cat with blue eyes, playing in a bright room
  • 説明:アニメスタイルの黒猫、青い目、明るい部屋で遊んでいるとした事例です。

2. AIが猫画像を生成時に苦手なこと・難しいこと

ここまで見てきたように、画像生成AIを用いた猫の画像生成は品質も高いものとっています。その一方で、AIにはどうしても苦手な部分もあります。ここでは、注意しておいた方が良い点をまとめています。

2-1. 猫の極端なポーズや視点が難しい

例えば猫のアクロバティックなポーズや、上から見下ろしたり、足元から見上げるような視点は、ちょっとハードルが高い場合があります。こういったポーズだと猫がぎこちなく、不自然に見えることもあるので注意です。

2-2. 細かいディテールが崩れやすい

猫の指や爪、ヒゲなどの細かい部分はAIが苦手とするところです。顔のパーツのズレやヒゲが歪むことがあり、特に細部にこだわりたいときは、プロンプトを工夫して試行錯誤する必要があります。

2-3. 複雑な毛の模様や色の再現が難しい

例えば三毛猫のように色が入り混じった模様や、トラ柄などは生成AIがうまく表現できない場合があります。意図せず色がランダムに混ざり、不自然に見えることが多いです。

2-4. 複数の猫を同時に描くのはハードルが高い

一つの画像に複数の猫を入れたいときに、猫同士の配置や距離感をバランスよく取るのが難しいことがあります。猫が重なり合ってしまったり、指定通りの数にならなかったりすることも。

2-5. 他のオブジェクトや背景とのサイズ感がズレる

背景に人物や他の動物を入れると、猫のサイズ感や位置関係が微妙にズレることがあります。バランスが合わない場合が多いため、全体のプロポーションを調整するにはコツがいります。

まとめ:ポイントを押さえて、理想の猫画像を作ろう

本記事では画像生成AIにて猫の画像を作るためのコツと、生成AIが苦手とするポイントについて解説してきました。今回のポイントを押さえれば、理想に近い画像が作りやすくなるかと思います。この内容が参考になれば幸いです。

またAIイラスト関係のプロンプトについては下記記事にてまとめていますので、こちらもよろしければご覧ください。

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