AIイラストで背景のぼかし方:プロンプト実例7選!

今回は、AIイラストで背景をぼかすテクニックについて、詳しく解説したいと思います。ぼかし方のプロンプトには色々ありますが、背景をぼかすことで、被写体がくっきりと際立ち、より奥行き感のあるイラストに仕上がります!

この記事では、ChatGPTを用いて画像生成を行っています。詳細については、下記記事にてまとめています。

目次

背景をぼかすための代表的な手法

一言で「背景をぼかす」と言っても、ぼかすための手法としては複数挙げられ、それぞれに異なる特徴が存在します。今回は、その中でも、AIイラストで背景をぼかすための代表的な方法を7つ取り上げています。

具体的には、下記の7つの例となります。

  • 被写界深度を用いたぼかし
  • モーションブラーを利用した動きのぼかし
  • ガウスぼかし
  • 円形ぼけ
  • 霧や霞の活用
  • レンズフレアの利用
  • 空気遠近法の活用

それでは、それぞれの「ぼかし方」について具体的なプロンプト例を交えながら、シーンに応じたテクニックを解説していきます。

1. 被写界深度(Depth of Field)を使ったぼかし

まずは被写界深度を使ったぼかし方となります。写真撮影をする方ならよく耳にする言葉かもしれませんが、被写界深度とは「被写体にピントを合わせる範囲」のことを言い、これを浅めに設定することによって、背景を自然にぼかすテクニックです。具体的には「shallow depth of field」をプロンプトとして用います。

このぼかし方においては、キャラクターや人物などに重点を置いたシーンで使うと、より主役が際立つかと思います。

実際に本手法を活用した具体的なプロンプト例と、作成した画像の例を下記に示します。

具体的なプロンプト例
“A portrait of a high school girl with silver hair, standing in front of a schoolyard, shallow depth of field, blurred background”

このように、このプロンプトを用いることによって、主役の少女に焦点が当たるようにし、背景が少しぼんやりとぼかされます。被写界深度を用いると自然にぼかすことが可能なため、写真のようなリアルさが出てくるのではないかなと思います。

2. モーションブラー(Motion Blur)を利用した動きのぼかし

次に紹介するのは、モーションブラーによるぼかしになります。特に、動きのあるシーンを表現する際に使える手法となっていて、背景を線のように「ぼかす」ことによって、スピード感を持って移動している様子を強調します。例えば、車が走るシーンや、人物が駆け抜ける瞬間などに使うと効果的ですね。

こちらも具体的なプロンプト例と、実際の生成画像を示します。

具体的なプロンプト例
“A fast-moving car with a motion blurred background of the city”

この画像では、背景が動きに合わせて流れるようにぼやかされていて、走っている車のスピード感が一気に高まっています。モーションブラーは、アクションシーンやダイナミックなシーンで、背景をぼかすのに活用できそうですね。

3. ガウスぼかし(Gaussian Blur)で柔らかな背景を作る

ガウスぼかしは、ガウス関数を用いてぼかす手法で、イラスト全体を柔らかくぼかし、幻想的な雰囲気を作り出すのに効果的です。このぼかし方は、キャラクターなどの被写体にフォーカスを当てつつも、背景を優しく柔らかく描くことで、全体にふんわりとした印象を出るのが特徴的ですね。

以下、実際の生成事例となります。

具体的なプロンプト例
“A portrait with a soft Gaussian blurred background, creating a dreamy atmosphere”

このように、ガウスぼかしによって背景が滑らかにぼやけることで、幻想的な雰囲気の仕上がりになります。特に柔らかい印象のイラストを作成したいときの背景として用いると、効果的なのではないでしょうか。

4. 円形ぼけ(Circular Bokeh)で背景の光を演出

背景の光を使ってぼかしを入れたい場合には、円形ぼけ(circular bokeh)を活用する手法があります。ぼやけた光の玉でぼかす点が特徴的で、幻想的な雰囲気が風景に出てきます。特に、夜景やイルミネーションといった、光を印象的に魅せたいシーンで有効なテクニックですね。

以下、実際の生成事例となります。

具体的なプロンプト例
“A nighttime cityscape with circular bokeh lights in the background”

このプロンプトによって背景に円形のぼけた光が現れるため、夜景の雰囲気に幻想的な印象が加わっているかと思います。特に光源が多い風景においてはおすすめできる手法ですね。

5. 霧や霞を使って自然に背景をぼかす

自然なぼかしを入れたいときには、霧や霞の効果を利用するのがオススメです。特に山や湖、森などの自然風景で使うのが効果的ですね。霧や霞が背景を柔らかく覆うことによって、静かで神秘的な雰囲気が出てきます。

下記にプロンプト例と、実際の生成事例を示します。

具体的なプロンプト例
“A forest covered in mist, with the background softly blurred”

このように、自然な霧が背景をぼかすことによって、穏やかで幻想的な印象が出てきます。使用できる場面が限られる点に難点がありますが、深みのある雰囲気も出せますし、使いこなしたいところですね。

6. レンズフレアを利用したぼかし効果

続いて、レンズフレアを用いたぼかし方になります。レンズフレアとは、光源の反射による広がりをぼかしとして活用する手法になります。太陽光や照明が強いシーンに取り入れると、光が周囲に広がり、背景が自然にぼんやりとぼかされるのでおすすめです。逆光となる背景なんかで使用すると、特に効果的ですね。

以下、プロンプトの実例と生成した画像例となります。

具体的なプロンプト例
“A sunset scene with soft lens flare, creating a blurred and glowing background”

このようにレンズフレアを用いると、太陽光のラインに沿った、幻想的な光のぼかしを作り出すことが可能です。この事例のように、夕焼けや朝焼けのシーンでは特に映えるぼかし方かと思います。

7. 空気遠近法(Aerial Perspective)を使ったぼかし

最後に紹介するのは、空気遠近法(aerial perspective)を使ったぼかしです。空気遠近法とは、遠くのものほど、青みを持たせたり、ぼんやりとさせるような手法です。こによって、比較的リアリティのある広がりのある風景が作れます。

以下、プロンプト例と実際の生成事例となります。

具体的なプロンプト例
“A mountain landscape with distant peaks blurred by aerial perspective”

このように空気遠近法によって、遠くの山が青みが掛かりつつ、かすかにぼやけることで、より奥行きのある自然の風景が描けます。広大な風景を描写してぼかす方法としては、この手法がおすすめです。

まとめ:AIイラストで背景をぼかして、独特な魅力を作ろう

以上、本記事では、AIイラストにおいて背景や風景をぼかすための様々な方法をご紹介しました。それぞれのテクニックには独自の魅力がありますので、シーンに合わせて使い分けることで、より印象的かつオリジナリティのある画像を作ることが可能になってきます。

今回紹介した手法がAIイラスト生成の役に立つと幸いです。

また、背景や風景に関するプロンプトの詳細については、下記記事でまとめていますので、こちらも参考になるかと思います。

最後に、AIイラストのプロンプト全般のまとめについては下記記事となっていますので、こちらもご覧ください。

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