7/19にOpenAIから、ChatGPTの新しいモデルが発表されました。早速使えるようでしたので触ってみた感触を踏まえて、GPT-4o miniの特徴、通常のGPT-4oとの違いについて解説していきたいと思います。
GPT 4oの使い方やほかモデルとの比較は下記記事にて行っていますので、良ければこちらもどうぞ!
GPT-4o miniの概要
GPT-4o mini(ミニ)は、ChatGPTの新しいAIモデルで、特にコスト効率の高さを強調したものです。コストを下げて、アプリに搭載しやすくすることで、より広く利用を促すことを意図したものになっています。
またモデル情報の説明(下図)に、「Faster for everyday task」とあるように、生成速度の速さも特徴としているようです。
また、システムプロンプトを確認した限りでは2023年10月までの知識を持っているようでした。
GPT-4o miniの使い方
GPT-4o miniは既にChatGPT内にて選択することが可能です。これはスマホ向けのアプリでも、ウェブ版でも同じで、どちらでも使用することが可能な状況となっています。ここでは、スマホ向けアプリを例にとっています。
使い方は簡単で、今までと同じように、ChatGPTの新しいチャット内にて、左上の二本線をクリックするとモデル選択が表示されます。実際の表示は下記で、ここから選択することが可能です。
これで開始することが可能です。
ちなみにGPT 4o miniの代わりに、これまであったGPT3.5がなくなっています。GPT-4o miniは3.5の後継機という扱いになるようです。
通常のGPT-4oとの比較
GPT-4o miniと通常のGPT-4oの主な違いは、下記になります。
- 性能をほぼ保持したままコスト削減
- 処理速度の向上
- 画像生成は出来ない(DALL E3が使えない)
- チャット上では画像をアップロードすることが出来ず、画像解析が出来ない
- コード生成はできるが、Pythonの実行環境がない?(ファイルとして作ってくれない)
実際、性能に関しては、GPT-4oほどではないが、GPT 3.5などと比較すると高いスコアを示しています。
OpenAI公式サイトより抜粋
GPT4o miniの詳細
以下、本モデルの特徴について詳細をまとめたものになります。基本的にはOpenAIの公式サイトを要約しています。
コスト
入力トークン100万個あたり15セント、出力トークン100万個あたり60セント。これによって、より低予算で高性能なAI技術を活用可能に。
安全性
初期段階から安全対策が組み込まれていて、ジェイルブレイクやプロンプトインジェクションに対して強いとのこと。モデルを利用する上での安心感は高くなっているようです。
速度
モデル設計的に最適化されていて、より高速に処理を行うことができるため、リアルタイムなアプリや大規模データ処理での応答時間が短縮できる利点があります。
実際使ってみたのが下記になっていて、GPT 4oよりも更に生成速度は一段と早くなっています。
今後の展望
GPT-4o miniの改善と拡張を続けていく予定とのことです。新機能の追加やパフォーマンスの向上を図り、より広いニーズに応えられるように改良が進められるようです。
まとめ
今回はGPT-4o miniについて紹介しました。最も実感したのは生成速度の速さで、混雑具合にもよるかもしれませんが、一瞬で文章がパッと生成され、GPT4oよりも更に速くなった点は本当に凄いなと思います。
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