最近のSNSを見ていると、生成AIで作られた動画が増えてきましたよね。
特にSora2で作られた動画は色々なところで見掛けますし、ぱっと見では本物と見分けがつきにくかったりして、動画生成AIの進歩を感じます。
ただ、動画生成AIはSora2一強というわけでもなくて、他にも多々有力なモデルがあったりします。
その中で、今回はPollo AIから依頼を受けましたので、動画生成AI「Hailuo 2.3」について取り上げていきましょう。
Pollo AIは複数のAIモデルを使用できる、いわゆる「オールインワン」系のツールです。
〇Pollo AI リンク
https://tinyurl.com/24pp3svt
それでは、実際にPollo AI上でHailuo 2.3を試してみた感想とともに、他の動画生成AIとの違い、使い方のポイント、そして、どこに魅力があるのかを解説していきたいなと思います。
1.Hailuo 2.3とは?:中国発のハイスペック動画生成AI
まず、Hailuo 2.3は、中国・上海に拠点を置くMiniMax社が開発した動画生成AIモデル。
テキストから動画を作る「Text to Video(T2V)」、画像から動画化する「Image to Video(I2V)」の両方に対応しています。
これまでのHailuoシリーズでも結構高い表現力を持っていたのですが、今回2.3にバージョンアップすることで、「動き」「表情」「カメラワーク」が大幅に進化しています。
特に、以前のバージョンよりも「キャラが生きているかのような動作」を生成できるのが大きな特徴になってますね。
特に印象的なのは、アニメ風・リアル風のどちらも動きが大きくても自然に仕上がる点。
プロンプト(指示文)を変えるだけで、セルアニメ調の映像から実写風のショートムービーまで幅広く作れる点は魅力的なんじゃないかなと思います。
2.Pollo AIとの組み合わせで、初心者でも使いやすく
とはいえ、こうした動画生成AIを少し試しに触ってみるためにユーザー登録したりするのって、生成AIの種類が増えてきた今となっては面倒な部分があったりします。
また、アップスケーラーや画像修正といったあると嬉しい機能が必ずしも備わっていない場合もありますね。
こうしたときに使えるのが、Pollo AIのようなオールインワン系のツールです。
Pollo AIは、画像・動画生成、生成後の後処理も含めてひとつのプラットフォームで完結できるAIツールになっています。
今回のHailuo 2.3を含む複数のモデルを選択できて、特にKling、Sora 2、Veo 3といった有名どころの動画生成AIは抑えているので、ラインナップとしては文句ないかなと思います。
操作も直感的なので使いやすいのも良い点です。
注意点としては、生成に必要なクレジットが動画生成だと高いので、使っているとクレジットが結構枯渇してしまうのが難点ですね(これは動画生成AIの現状の宿命ですが…)。
Pollo AI上でのHailuo 2.3の使い方
実際の使い方として、Hailuo 2.3を用いて画像から動画を生成するケースを例に取っていきますね。
トップページから、「AI動画を生成する」を選択すると、下記のようなモデル選択画面となります。

ここでモデルを選択できるので、「Hailuo 2.3」を選択していきます。
あとは動画化したい画像をアップロードし、テキストプロンプトを入力していきます。
プロンプトは英語の方が好ましいとされていますが、自動翻訳されるので、日本語でも問題はありません。

あとは動画の長さ(6秒 or 10秒)を選択して、一回で出力する動画数を選んでいって、「生成」ボタンを押すだけです。
動画の長さと、動画数、あとはアドバンス設定の解像度によって、必要クレジット数が変わりますので、その点は注意が必要です。
時間帯などにもよりますが、大体1, 2分後には、動画として生成されてきますので、待ち時間も長くはないですね。
こんな感じで、特に操作に専門知識は不要で、簡単にハイクオリティ動画を作れるのが魅力かなと思います。
3.実際に使って感じた「Hailuo 2.3」の凄さ
それでは、実際にHailuo 2.3を用いて生成した動画を紹介していきます。
使用したプロンプトは下記です。
髪を耳にかける仕草。視線を夜景の向こうへ向ける。
瞳に街の光が反射し、少し切なげな表情。
照明は、冷たい青光から徐々に暖かいオレンジへ。
彼女が小さく息を吐き、笑みをこぼす。
カメラは、横から正面アップへ。雨上がりの空に虹のような光の反射でフェード。
実際に生成した動画は下記。
こういった感じで、人物の動きやカメラワークが大きくても破綻がなく、全体的な動作が滑らかに感じます。
動画生成AIは使っているモデルによっては、スローモーションのような、わりと緩慢な動きになることもあるのですが、Hailuo 2.3は動きも比較的機敏なのも良い点かなと思います。
あとは、手の動きや、カメラワーク、光の描写といった部分はプロンプトに沿っていて、プロンプト精度も高いですね。
また、動画時間の延長だったり、アップスケーラーといった、生成後の編集機能もPollo AIにはありますので、後処理含めて完結できる点は便利かなと思います。
アップスケーラーも下記のように複数の倍率やモードがあるので、用途や好みに合わせて十分選択できるかなと思います。

4.Sora 2やKling AIと比べてどう違う?
他の代表的な動画生成AIと比べたとき、Hailuo 2.3の位置づけは「動きとスタイルのバランス型」かなと思います。
例えば、Sora 2は自然でダイナミックな動きだったり、ストーリー性の高さに利点がありますが、画像参照から生成する際には上手くいかないことも多かったりします。
またKling AIも動画の品質は総じて高いのですが、動きがやや弱い場合があったりします。
これらに比べると、Hailuo 2.3は動きにしろ、生成できるスタイルにしろ、バランスが取れているモデルのように感じますので、選択肢の1つとしておすすめできるかなと思います。
5.まとめ
Hailuo 2.3は、現時点で最も「動きに感情を宿す」ことが得意な動画生成AIの一つです。
Pollo AI上での操作性も良いので、「AI動画を試してみたいけど難しそう」と思っている人にこそおすすめできるかと思います。
また、Pollo AIではHailuo 2.3以外にも、動画生成や画像生成の様々なモデルが試せます。
まずは無料プランで触ってみて、動画生成AIを色々と試してみると、きっと自分の好みのモデルが見つかったりするんじゃないかと思います。
ということで、今回はPollo AIでのHailuo2.3の紹介でした。
それではまた。


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