ポーズのプロンプト集:AIイラストで自然な動きと基本姿勢を簡単に作る方法

今回は、AIイラストにおける全身のポーズについて取り上げます。どういうポーズにするかは、キャラクターの動きや感情を伝える重要な要素ですよね。どんな風に立っているか、座っているか、どんな動きをしているのかで、AIイラストの映え方が大きく変わります。本記事では、シンプルな立ち姿から動きのあるアクションポーズなど、幅広く紹介していきたいと思います!

本記事ではChatGPT(DALL-E 3)を用いた画像生成しています。やり方などについては下記記事にまとめています。

目次

1. 基本のポーズ:シンプルな立ち姿・座り姿

まずは基本のポーズからです。立っているポーズ座っているポーズなど、キャラクターが静止しているシーンにピッタリなポーズを紹介していきます。シンプルだけど、ちゃんと細かい設定を加えるだけで大きく印象が変わってきます。

  • 立っているポーズ:
    • 例えば「リラックスして立っているポーズ」や「直立で手を自然に下ろしているポーズ」。シンプルながら、キャラクターが何を考えているのかが自然と伝わる感じです。
  • 座っているポーズ:
    • 椅子に座るのか、地面に座るのかでもポーズは色々。「片足を曲げて地面に座っている」とか「椅子にもたれて座っている」などが例です。

以下で、具体的なプロンプトを例示するとともに、実際にChatGPTを使用して生成した画像例を紹介していきます。なお、今回は線画主体での画像例としています。

リラックスして立っているポーズ

  • プロンプト例:”standing in a relaxed posture”
  • ポイント:リラックスして立っているとした、シンプルな立ちポーズです。手の位置や顔の向きはランダム性が出てくる傾向があります。

直立で手を下ろしているポーズ

  • プロンプト例:”standing upright with both arms down”
  • ポイント:手を下ろして立っているポーズ。これも基本的でシンプルなポーズですね。

片手をポケットに入れて立っているポーズ

  • プロンプト例:”One hand is casually placed in her pocket”
  • ポイント:ポケットに片手を入れたポーズです。先ほどと同様に、こちらもリラックスした印象が出せます。

腕を組んでいるポーズ

  • プロンプト例:”standing in a posture with arms crossed”
  • ポイント:立ち姿に加えて、腕を組んでいる(“with arms crossed”)としたポーズです。

ひざを抱えて座っているポーズ

  • プロンプト例:”sitting down and hugging her knees”
  • ポイント:体育座り風に、膝を抱えているとした座り方。もの寂しさだったり、内省的な心象が表現できます。

足を伸ばして座っているポーズ

  • プロンプト例:”sitting with her legs stretched out”
  • ポイント:足を伸ばして座っているとした事例。下記の例のように、完全に伸ばしきれない場合もあります。

正座しているポーズ

  • プロンプト例:”sitting in a ‘seiza’ position”
  • ポイント:正座のポーズです。礼儀の正しさ、あるいは日本的な感じを強調したいときに。

椅子に座っているポーズ

  • プロンプト例:”leaning back in a chair with relaxed posture”
  • ポイント:椅子にもたれかかって座る姿勢。この例ではリラックスした姿勢としているため、足が前に出ていたり、背中が丸くなっていたりと、カジュアルなシーンとなっています。

ハート形の手のポーズ

  • プロンプト例:”making a heart shape with her hands”
  • ポイント:手をハート形にしたポーズ。かわいらしさが表現できます。

眠っているポーズ

  • プロンプト例:”sleeping peacefully on a bed”
  • ポイント:ベッドで眠っているとしたポーズの例。

指をさしているポーズ

  • プロンプト例:”pointing forward with one hand”
  • ポイント:前方を指さしているとした例。生成AIにおいて指はまだまだ破綻する場合があるので、生成時には注意が必要です。

最後に、「指をさしているプロンプト」を使って、少し異なる画風を適用した事例を紹介していきます。下記のように、指を差すという単純なポーズであっても、画風の影響でやや異なる趣の印象が出てきますので、プロンプト次第では狙いのポーズを正確に出すのに苦戦する場合もあるかもしれません。

また手のポーズに特化したプロンプト例については、下記記事にて詳細を紹介しています。

2. アクションポーズで動きを表現!ダイナミックさを追加しよう

次に、キャラクターに動きを加えた例となります。様々なアクションを取り入れることによって、一気に場面に躍動感が出てきます。

  • 歩く・走るポーズ
    「片足を前に出して歩いている」とか「全力で走っているポーズ」は、躍動感を表現するのにピッタリです。スピード感や力強さを強調すると、より印象的になります。
  • ジャンプや跳躍のポーズ
    「高くジャンプしている」とか「宙返りしている瞬間」など、動きがあるとイラストにメリハリが出てきます。

以下、幾つかのプロンプト事例と実際の生成画像を紹介します。

歩いているポーズ

  • プロンプト例:”walking, with one foot stepping forward, maintaining a natural stride”
  • ポイント:歩いているポーズで、片足を前に出していることを強調していて、より歩いている感を出しています。

ランニングしているポーズ

  • プロンプト例:”running, leaning forward with arms swinging”
  • ポイント:走っている姿勢で、特に体を前傾させつつ腕を振ることで、躍動感を強調させている例です。

ジャンプしているポーズ

  • プロンプト例:”in mid-jump, with both feet off the ground”
  • ポイント:ジャンプのポーズで、両足が地面から離れていることを強調しています。

パンチを繰り出しているポーズ

  • プロンプト例:”throwing a powerful punch”
  • ポイント:パンチをしているプロンプトです。twisting body(体をひねって)とかを入れても良いかと思います。

参考までに、下記はちょっと上手くいかなかった事例です。同じプロンプトでも、カンフーの構えのようなポーズになってしまっています。

ファイティングポーズ

  • プロンプト例:”standing in a fighting stance”
  • ポイント:ファイティングポーズで立っているとすると、臨戦態勢っぽさが表現できますね。

スピンジャンプしているポーズ

  • プロンプト例:”performing a spinning jump with both arms outstretched”
  • ポイント:両手を広げて、スピンジャンプをしているポーズです。使用できる場面は限定的かもしれませんが、躍動感はかなり表現できます。

バランスを取っているポーズ

  • プロンプト例:”balancing on one foot, with both arms stretched out to the sides”
  • ポイント:両手を広げて、片足立ちでバランスを取っているとしています。

3. 感情を体全体で表現するポーズ:キャラクターの内面を表現しよう

続いて、キャラクターの感情を表現するポーズについてです。喜びや悲しみ、興奮や落ち込みなど、体全体を使って感情を伝えると、キャラに深みが出てきますよね。

  • 喜びや興奮のポーズ:
    「両手を上げて飛び跳ねている」とか「笑顔で片足を軽く浮かせているポーズ」。ポジティブな感情を全身で表現することで、単に表情を変えるだけ以上に嬉しさがより表現できます。
  • 悲しみや絶望のポーズ:
    「肩を落とし、頭をうなだれているポーズ」や「膝を抱えて座っている」。キャラの苦悩や哀しみを表現することで、より引き付けられる画像となります。

以下でプロンプト例及び、それを使って実際に生成した画像を紹介していきます。

喜びに満ちたポーズ

  • プロンプト例:”in a joyful pose, jumping with both arms spread wide”
  • ポイント:両手を広げ、喜びでジャンプしているとしたものです。全身で表現するようなキャラ付けにも良いかと思います。

悲しみのポーズ

  • プロンプト例:”in a sorrowful posture, shoulders drooping and head bowed down”
  • ポイント:悲しみに暮れた姿勢とともに、肩を落としてうなだれているとすることによって、よりシュンとした落ち込んでいる雰囲気を強調できます。

驚いているポーズ

  • プロンプト例:”leaning back in shock, with hands raised in front of their face”
  • ポイント:驚きで後ろにのけぞっているとしています。

戸惑っているポーズ

  • プロンプト例:”looking confused, with one hand resting on the back of their head”
  • ポイント:困惑した表情に加えて、片手を頭の後ろに当てているとすることで、「あれ?」という戸惑っている感じが出てくるかと思います。

落ち込んでしゃがんでいるポーズ

  • プロンプト例:”crouching down in despair, hugging their knees”
  • ポイント:膝を抱えているとすることによって、かなり深く落ち込んでいる姿勢にすることが可能です。

なお、関連する表情のプロンプトについては下記記事で詳細を解説しています。

4. ファッションに関連したポーズ:衣装に合わせた魅力的な動き

さて、ここからはファッションや衣装に関連したポーズにフォーカスします。衣装と合致した印象のポーズとすると、イラストの魅力が高まるかと思います。

  • ドレスやスーツのポーズ
    「エレガントに立っている」「振り返ってドレスの裾を持ち上げている」など、衣装に合わせた優雅な動きが重要です。
  • スポーツウェアのポーズ
    スポーツをしているシーンでは「ランニングしている」「トレーニング中のポーズ」など、動きがあるポーズが合います。

それでは、プロンプト例と実際の生成画像を示していきます。

ドレスを着ているエレガントなポーズ

  • プロンプト例:”wearing a dress, gracefully lifting the hem with one hand while turning around”
  • ポイント:ドレス姿でスカートの裾を掴んでいる姿勢です。振り返りのポーズと合わせることで、優雅で印象的なシーンとなっています。

スーツ姿での自信に満ちた姿勢

  • プロンプト例:”in a suit, standing confidently with a poised posture”
  • ポイント:スーツ姿で、自信ありげに立っているとした事例です。

スポーツウェアで走っているポーズ

  • プロンプト例:”in sportswear, running actively with a determined expression”
  • ポイント:スポーツウェアで、活発に走っている様子を加えた事例です。

和服を着て優雅に立っている姿勢

  • プロンプト例:”wearing traditional Japanese clothing, standing gracefully with straight posture”
  • ポイント:和服姿に対して、背筋を伸ばして立っているとしていて、より優雅で礼儀正しさを強調しています。

5. シチュエーション別のポーズ:シーンに合わせてリアルに

次はシチュエーションに合わせたポーズを紹介します。場所や状況に応じてポーズを選ぶことで、シーン全体のリアリティを高めることができます。

  • 日常シーンでのポーズ
    「カフェでリラックスしている」「公園のベンチで本を読んでいる」など、日常的なシーンに合わせた自然なポーズが大切です。普段の何気ない瞬間を捉えることで、キャラに親近感が湧きます。

それでは、ここでもプロンプト例と実際の生成画像例を示していきます。

カフェでリラックスしているポーズ

  • プロンプト例:”sitting relaxed in a cafe, holding a cup with one hand”
  • ポイント:カフェに座っているポーズ。片手でカップを持っているとすることで、場面全体として自然な感じを出しています。

公園のベンチで本を読んでいるポーズ

  • プロンプト例:”sitting on a park bench, reading a book”
  • ポイント:公園のベンチに座りながら、本を読んでいるとしたもの。大人しそうな印象となります。

6. ポーズと物の関係性:自然な動きを加えてリアリティを!

最後に、キャラクターと物との関わり合い方に関するポーズです。小物との組み合わせのポーズを使っていくと、より印象的になってきます。

  • 物との関係性
    「階段を上がっている」「傘を差して歩いている」など、キャラクターが背景や物体との関係性を意識したプロンプトとすることで、よりリアルな動きが表現できます。

傘を差して歩いているポーズ

  • プロンプト例:”walking while holding an umbrella in one hand”
  • ポイント:傘を片手で指しながら歩いているとした例です。更に天候などと背景と組み合わせると、ストーリー性が増してきます。

階段を上っているポーズ

  • プロンプト例:”walking up stairs”
  • ポイント:単純に階段を上っているとした例です。急いで上っているなどとすると、変化が付けられるかなと思います。

スマホを持って自撮りしているポーズ

  • プロンプト例:”taking a selfie with her phone.”
  • ポイント:スマホを持っていて、自撮りしているポーズです。更に表情についても指定していくと、よりリアリティが出てくるかと思います。

食べ物を食べようとしているポーズ

  • プロンプト例:”put a strawberry in her mouth”
  • ポイント:ここでは、イチゴを口に運んでいるポーズの例を挙げています。ワンポイントの赤とすることで、イチゴを強調した印象的なイラストとなります。

7. まとめ:ポーズを工夫してキャラの魅力を引き出そう!

本記事では、AIイラストにおける各種ポーズについてのプロンプトを解説してきました。今回挙げてきた事例のように、シンプルなポーズから複雑なアクションまで、シーンやキャラクターに合わせてポーズを工夫することで、イラストの魅力を一段と引き出すことができます

AIイラストにおけるプロンプト記事について、下記記事にてまとめています。よろしければこちらもご覧ください。

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