今回は、AIイラストで「理想の顔」を描く上で必要な、「顔の形」、「目の形」、「肌の質感」などに関して焦点を当てて説明していきます。実際に生成した画像や、具体的なプロンプトの事例も合わせて紹介していきます。
本記事ではChatGPT (DALL E3)を用いた、実際の画像例を示しています。ChatGPTでの画像生成のやり方な途については、下記記事にて紹介しています。
1. 顔の形や特徴ってどうやって指定するの?
まずは顔の形や特徴に関するプロンプトから説明していきます。これはキャラクターのイメージの核になりますので、しっかり指定したい部分ですよね。
以下で、「顔の輪郭」、「あごの形状」、「肌の質感」、「目の形」の各項目ごとに、実際の生成画像と合わせてプロンプト例を解説していきます。
顔の輪郭
まずは顔の輪郭部分に関するプロンプトと、実際に生成した画像の事例についてになります。
輪郭に関するプロンプトの例:
- 丸顔(卵型) / Round face
- 角ばった四角い顔 / Square face
- 細長い顔 / Long, slender face
このように顔の輪郭の形状によって受ける印象が変わってくるため、結構重要ですよね!例えば、ふっくらした丸顔とすることで、可愛らしく親しみやすい印象になってきます。
同じキャラクターをベースにしたときには、顔の形状を変更するのは結構難しい場合があります。特に「細長い顔」や「四角い顔」とすることは、実際に生成する難易度が高いです。
あごの形状
続いて、「あごの形状」に関してのプロンプトの紹介と、実際の生成例についてになります。
あごの形に関するプロンプトの例:
- 細いあご / Narrow chin
- 丸いあご / Rounded chin
こちらも先ほどの顔の輪郭と同じような効果にはなりますが、全体的にシャープな印象を持たせたいか、柔らかい印象を持たせたいかで、選択することが可能です。
肌の質感
続いて肌の質感、特に色合いに関してのプロンプトと、実際のイラスト作成事例になります。これもキャラクターの個性を表現させる上では重要なポイントですね。
肌の質感に関するプロンプトの例:
- 白い肌 / white skin
- 日焼けした褐色の肌 / sun-kissed, tanned brown skin
- 少し濃いめの肌 / slightly dark skin tone
このように肌の色が変わることによって、キャラクターにかなりの違いが出てきますね。肌の色や質感は、キャラの雰囲気を決める上で大事な点です。
注意点としては、髪の色や瞳の色なども影響してしまうので、それらについては別途指定する必要があります。
目の形
目の形も印象が大きく変わるポイントです。こちらもプロンプト例と、実際の生成イラストを下記に紹介していきます。
目の形に関するプロンプトの例:
- つり目 / sharp eyes
- たれ目 / droopy eyes
- ジト目 / ‘jito’ expression, with half-closed, uninterested eyes
- 見開かれた目 / eyes are wide open
- 目をつむっている(閉じた目) / eyes closed
このように、目の形状を変えるだけで、大きくキャラの印象が変わってきますね。
更に目のハイライトの指定の仕方やプロンプトについては、下記記事にて詳しく解説しています。
2. 顔の表情をもっと細かく指定しよう!
次は細かい表情についての指定です。これが活用できると、キャラクターがぐっと生き生きしてきます!
細かい表情に関するプロンプトの例:
- 微かに笑っているが、どこか寂しそうな表情 / Faint smile but with a slightly sad expression
- 頬を赤らめた驚いた表情 / Surprised expression with flushed cheeks
- 強い意志を感じさせる険しい顔 / Stern face showing strong determination
このように表情を細かく指定することで、キャラクターの感情がすごく伝わりやすくなりますね。例えば「微かに笑っているが、どこか寂しそうな表情」のように、受け手に対して複雑さを伝えられると、イラストに深みが出てくるかなと思います。
また色々な表情に関しては、別途下記記事にて紹介しています。こちらもよろしければどうぞ。
3. メイクや髪型でさらに個性をプラス!
顔が決まったら、次はメイクや髪型とのバランスでさらにキャラクターの魅力を引き立てていきましょう。
メイク
メイクや化粧を変えるプロンプトと、実際の生成画像について、下記で示しています。
メイクに関するプロンプトの例:
- 目元に控えめなアイライン / Subtle eyeliner around the eyes
- 目立つピンクのチーク / prominent pink blush
- ナチュラルメーク / natural makeup
- ギャルメーク / gyaru-style makeup
メイクの指定も細かくできると、リアリティが増してくる印象がありますよね。キャラクターの個性にも関わってくる部分ですし、イラストの画風も少し変わってくるため、上手く使いこなせると画像の幅が広がるかと思います。
髪型とのバランス
最後は髪型とのバランスに関するプロンプトと生成画像の例です。
髪型とのバランスに関するプロンプトの例:
- ポニーテールで顔全体が引き締まっている / A ponytail pulled back, giving a tight and defined face
- 前髪を上げて、額が出ている / forehead is exposed with her hair styled in a slicked-back
髪型とのバランスも、顔の印象に大きな影響を与えるポイントになっていることが分かるかと思います。例えば、前髪の掛かり方一つでも、キャラの全体的な印象はかなり変わります。
髪型については下記記事でも紹介していますので、こちらも参考にどうぞ。
4. おまけ:画風を変えて印象を変えてみよう!
ここまでくると既にかなりディティールに凝った画像になっていますが、他にも更に顔の印象を変える手法はあります。最後にここでは画風を変えることで、顔の印象を変えていく例を挙げていきます。
こんな感じで、画風の変更に伴って、顔の印象もまた変わってくるのが分かりますね。例えば、現代みのある華やかさを出したい場合には、「カラフルさ」をプロンプトに入れていくと良いでしょう。
画風やスタイル変更については、下記記事にて紹介しています。
まとめ:顔の形や目の形、メークなどの指定で、理想の顔に近づけよう
本記事では、AIイラスト生成における「理想の顔」の作り方について解説してきました。プロンプトにおいて、顔の形や特徴、表情、雰囲気を具体的に指定することで、ディティールに凝ったキャラクターを作り上げることができます。
今回紹介したプロンプト事例がAIイラスト作成の参考になるようですと幸いです。
また、AIイラストのプロンプトについては、下記記事でまとめていますので、よろしければこちらもどうぞ。
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