にじジャーニーの各スタイルとモデル(V4、V5、V6)使い分けのコツ:生成例による比較!

にじジャーニー(Niji Journey)は、Midjournyの派生モデルで、アニメやイラストスタイルの画像生成に特化した生成AIです。本記事では、にじジャーニーの各モデル(バージョン)であるV4、V5、V6における、スタイルや特徴について、具体例を交えて詳しく解説します。

アプリ版のにじジャーニーの使い方や導入方法については下記記事にて詳しく解説しています。よろしければこちらもどうぞご覧ください。

目次

にじジャーニーのモデルについて

にじジャーニー(Niji Journey)は、アニメやイラストスタイルの画像生成に特化したAIで、現在ではV4, V5, V6の3つのモデル(バージョン)が存在します。

これら各バージョンで特色があって、それぞれ異なる画風や絵柄のイラストが生成されます。特に、アニメ系のキャラクターの描写や背景の表現の仕方が、モデルによって特徴が出てくる部分かなと思います。

各モデルのざっくりした特徴は下記の通りです。

  • Niji V4: 初期モデルで、シンプルで、はっきりしたアニメ風の描写が特徴。
  • Niji V5: 複数のスタイルが導入され、絵柄や表現の幅が広がった点が特徴。
  • Niji V6: 最新モデル。より描写が繊細で、アーティスティックな表現もできる点が特徴。

各モデルの詳細説明

それでは、各モデルの詳細について説明していきます。

また、それぞれのモデルを使って生成したAIイラストの具体例も添えています。生成のためのプロンプトは比較するために単純化しており、「a girl」のみとしています。

Niji V4:初期モデル

Niji V4は、にじジャーニーの初期バージョンです。日本のアニメ風のキャラや、風景、シーンを描写したAIイラストの生成が特徴的です。

下記で実際の生成例を示していきますが、分かりやすいアニメ風の画像となることが多いような印象があります。

V4での生成事例

いずれの画像も、色彩的には鮮やかでややコントラスト強めの塗りになっていて、また光のエフェクトが多用されています。こういった部分が、他のモデルと比較するとアニメ寄りの生成結果に見える部分かなと思います。

Niji V5:多様なスタイルの導入

Niji V5は、V4から大きく進化していて、特にスタイルの多様性と表現力の向上が特徴的です。以下の5つのスタイルが導入され、生成したいイラストの目的に応じてスタイルを選ぶことが可能です。画風を手軽に変更できるのは利点ですね。

また、スタイライズ強度を選択することによって、各スタイルをどれだけ適用するかの度合いも変えられます。アプリ版では、スタイライズ強度を①低い、②中、③高い、④かなり高い、の4段階から選択できます。

1. デフォルトスタイル(Default Style):

  • 名前の通り、デフォルトの初期設定。最も汎用性が高くて、無難に使うことが出来る。幅広い目的で使用可能。

2. エクスプレッシブスタイル(Expressive Style):

  • 西洋的なスタイリッシュなスタイル。日本のアニメ風イラストとは異なるテイストのイラストが得たいときに。

3. キュートスタイル(Cute Style):

  • その名の通りかわいらしいキャラクターが生成可能。特にデフォルメされたキャラだったり、優しい雰囲気の画風が得られやすい。

4. シーニックスタイル(Scenic Style):

  • 風景や背景を美しく描写するスタイル。映画のワンシーンのような、目を引く画像が得られる。

5. オリジナルスタイル(Original Style):

  • 現代アニメのテイストを取り入れたスタイル。一貫性のあるキャラクターに適している。

以下では、各スタイルによってどういう違いがあるのかを実際の生成例で説明していきます。

V5での生成事例:デフォルトスタイル(スタイライズ強度:中)

V4と比較すると、イラストライクなテイストが加わって、単純なアニメ調よりも洗練された印象を受けます。

V5での生成事例:エクスプレッシブスタイル(スタイライズ強度:中)

いずれも、いわゆるジャパニメーション風ではなく、海外のイラストのテイストが混ざっています。エキゾチックな雰囲気になりますね。

V5での生成事例:キュートスタイル(スタイライズ強度:中)

全体的にふんわかとした優しい感じのイラストになります。デフォルメも多いので、アイコン用とかでも使いやすいかもしれません。

V5での生成事例:シーニックスタイル(スタイライズ強度:中)

背景の描写が細やかで表現力が高く、映画っぽさが感じられます。高品質な雰囲気を出すにはおすすめかなと思います。

V5での生成事例:オリジナルスタイル(スタイライズ強度:中)

同時に生成される4枚とも、類似したキャラクターが得られやすいです。アニメ風だけど、V4よりは現代風の画風になっているかなと思います。

Niji V6:最新モデル

Niji V6は、にじジャーニーの最新モデルで、更に改良されたものとなっています。特にキャラクターや背景のディティールに強い印象を受けます。それによって、アニメ風だけど、よりリアルで複雑な画像も生成することが可能です。

多様なスタイルを有するV5とは異なって、V6では以下の2つのスタイルのみとなっています。また、これもスタイライズ強度を4種類から選択可能です。

1. デフォルトスタイル(Default Style):

  • Niji V6の標準スタイル。バランスの取れたアニメ風の描写が可能です。

2. RAWスタイル(Raw Style):

  • よりプロンプトによる指示の影響が出やすいスタイル。自動補正はあまり効かなくなる。

V6での生成事例:デフォルトスタイル (スタイライズ強度:中)

V6の通常スタイルで生成。V5に比べると、アーティスティックな雰囲気が強くなっており、生成されるイラストの幅が広い印象です(今回はプロンプトが単純なので、画風に縛りがないのも要因)。

V6での生成事例:デフォルトスタイル (スタイライズ強度:高い)

スタイライズ強度を「高い」に変更した例。より複雑性の高いイラストが得られやすい傾向です。

V6での生成事例:デフォルトスタイル (スタイライズ強度:低い)

逆にスタイライズ強度を下げた例。

V6での生成事例:rawスタイル (スタイライズ強度:高い)

rawスタイルを適用した事例。

まとめ:モデルとスタイルの使い分けで高度なAIイラストに

本記事では、にじジャーニーの各モデル(V4, V5, V6)についての解説及び、それぞれのスタイルでの生成事例について紹介してきました。V4と比較すると、V5, V6はかなり洗練された描写が多く、表現力が進化している感じがありますね。

また同じプロンプトであっても、用いるモデルやスタイルによって、大きく画風が異なってくるため、目的に応じた使い分けが重要になってきます。多機能なだけに、スタイルの選定が悩ましい場合もありますが、使いこなせると、表現の幅はかなり広がるのではないでしょうか。

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