AIイラストで後ろ姿を生成するプロンプト:ChatGPTでの画像生成方法

画像生成AIを用いることで多様なAIイラストを作成することが可能です。特にキャラクターの後ろ姿を描くことには、見る側に想像力を働かせ、作品に深みを与え、視覚的に魅力的なシーンを作るメリットがあります。本記事では、キャラクターの後ろ姿を生成するプロンプトや、気を付けるべき点について解説したいと思います。

本記事では、実際の画像生成にはChatGPT 4oを用いています。使い方や導入の仕方などのまとめについては、下記記事で紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

目次

基本編:キャラクターを後ろ姿にするプロンプト

まずは単純にキャラクターを後ろ姿として画像生成するプロンプトを挙げていきます。

  1. from behind
    • プロンプト例:”a high school girl from behind.”
  2. facing away from the viewer
    • プロンプト例:”a girl facing away from the viewer.”
  3. with her back to the viewer
    • プロンプト例:”a high school girl with her back to the viewer.”
  4. with her back turned
    • プロンプト例:”a girl with her back turned.”
  5. viewed from the back
    • プロンプト例:”a girl viewed from the back.”
  6. with her back facing the camera
    • プロンプト例:”a high school girl with her back facing the camera.”

これらの表現を使ってプロンプトを作成することで、後ろを向いた姿のキャラクターを生成することが可能です。下記は実際にプロンプト「from behind」を用いて生成した事例で、画面に対して背中を向けた画像となっていることが分かります。

キャラクターの後ろ姿を描くための工夫点

キャラクターの後ろ姿について効果的に描くためには、上記のプロンプトだけではなく、いくつかの工夫が必要です。以下に、後ろ姿を描写する際に考慮すべきポイントを紹介したいと思います。

  • 明確な描写:キャラクターの特徴やポーズ、服装、背景などを具体的に記述することが重要。より具体的な記載がある方が画像全体の品質は高くなる。
  • 構図の指定:構図の指定も大事。「背中を向けて立っている」や「肩越しに振り返っている」といった視点を明確にすることで、望むイメージが得られやすくなる。
  • 背景の指定:背景について詳細な描写を追加し、明確化することが大事。画像全体としてのストーリー性が深まる。
  • 光と影の活用:どの方向から光が当たっているかを指定することで、立体感のある画像が生成される。後る姿の場合は、太陽や月などの光源をバックにすると映える場合がある。

特に重要なのは、キャラクターの後ろ姿という観点ではポーズの取り方だと考えています。そこで、この観点から、引き続き詳細に説明していきます。

なお、キャラクターの髪型についてのプロンプトや服装に関しては、下記記事でまとめています。

応用編:特徴的なポーズの例

次に、キャラクターの後ろ姿をさらに引き立てるための特徴的なポーズの例とプロンプトについて、5点ほどピックアップして紹介します。

1. 振り返りポーズ

キャラクターが肩越しに振り返るようなポーズです。顔の一部が見えるため、表情の一部も捉えることができます。単純な後ろ姿だけでなく、動きが加わるため、視覚的にもより魅力的になりやすいメリットがあります。

Prompt: “Slightly turning her head to look over her shoulder.”

2. 歩いているポーズ

キャラクターが歩いている最中のポーズによって、動きのあるシーンを作り出すことが可能です。例えば、「片足が少し前に出ている状態や、スカートや髪が揺れている様子」を描写すると、動きを出せるかと思います。

Prompt: “Walking along a forest path, her hair and the hem of her sweater sway slightly with each step.”

3. ジャンプしているポーズ

更にダイナミックな動きのあるポーズとして、ジャンプしている瞬間のポーズも印象的な画像とすることが可能です。ジャンプだけでなく、髪や服が浮いている様子も加えてプロンプトに入れると、更に動きが出てきます。

Prompt: “Jumping in the air with her back to the viewer, her hair and skirt lifted by the motion.”

4. 座っているポーズ

逆に静的でリラックスしたポーズとして、キャラクターが座っているシーンも効果的です。例を挙げれば、「ベンチに座っている」「地面に座ってリラックスしている」といったポーズですね。

Prompt: “Sitting on a park bench with one hand resting on the back of the bench.”

5. 立ち止まっているポーズ

最後にキャラクターが単に立ち止まっている構図でも、ポーズの取り方で特徴が出せます。「手を腰に当てている」「ポケットに手を入れている」といった詳細なプロンプトを追加することによって、キャラクターの個性みたいなものが出てくるかと思います。

Prompt: “Standing still with her hands resting on her hips.”

具体的なプロンプトと生成事例

ここまでの内容を踏まえて、実際に使用できる具体的なプロンプトと生成した事例を紹介していきます。

例1: ひまわり畑で振り返るポーズ

後ろ姿のプロンプト「with her back to the viewer」に加えて、振り返りのプロンプト「slightly turning her head to look over her shoulder」を使い、更にひまわり畑の背景、光の当て方を指定して生成しています。

実際の生成画像は下記の通りで、肩越しに振り返るポーズが取り入れられ、顔の一部も見えることで、キャラクターの表情に動きが加わったような画像となっていますね。

例2: 紅葉の中を歩いているポーズ

こちらも後ろ姿のプロンプト「with her back to the viewer」に加えて、小路を歩いているプロンプト「walking along a forest path」を使い、更に紅葉と柔らかい木漏れ日を指定したものです。

実際の生成画像は下記で、キャラクターが先導して歩いている最中の動きを感じるシーンが描かれていますし、背景の秋の風景も鮮やかに表現されていると思います。

例3: ベンチに座っているポーズ

後ろ姿のプロンプト「facing away from the viewer」と、公園のベンチに座っているプロンプト「sitting on a park bench」を使い、更に桜の風景を指定しています。

実際の生成画像は下記で、公園のベンチに座っているキャラクターが描かれています。桜の花びらが舞い散る春の風景が、リラックスした雰囲気を強調していますね

例4: 青空をバックにジャンプしているポーズ

このプロンプトでは「jumping in the air with her back to the viewer」を用いてます。実際に生成した画像においても、キャラクターが空中でジャンプしている瞬間が捉えられています。動きのあるシーンがダイナミックに表現されている点が特徴的ですね。

例2: 腕を腰に置いて仁王立ちしているポーズ

こちらも後ろ姿のプロンプト「with her back to the viewer」に加えて、腰に手を当てて立っているプロンプト「Standing still with her hands resting on her hips」を使っています。

実際の生成画像は下記で、キャラクターが公園の中で夕日を浴びながら立っています。例えば、誰かを長く待っているようなシチュエーションを想像できるため、ストーリー性が出てきますね。

上手く生成できなかった事例

逆に生成に失敗する事例もあります。詳細については割愛しますが、「地面に座っている後ろ姿」なんか生成が難しい傾向にありました。

後ろ姿のAIイラストに関するまとめ

本記事では、キャラクターの後ろ姿に関してと、更に特徴的なポーズに関するAIイラスト生成のプロンプトの作成方法について解説してきました。特にポージングを上手く工夫することで、単純な後ろ姿だけではない深みが出てきて、様々なシーンでキャラクターの個性を引きだせるようになるかと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次