ChatGPT-5はいつ登場するのか？最新情報まとめと噂の検証

OpenAIのChatGPTシリーズは、直近ではGPT-4oやGPT-4o miniが登場するなど、GPT-4ベースでのリリースが続いています。一方で、メジャーアップデート版であるGPT-5の開発も進められていて、その発表時期については色々と噂が流れています。本記事ではChatGPT-5に関する噂と事実ベースの情報を整理し、またリリース予定や主要な特徴についての予測を解説していきます。

GPT 4oに関するレビューは下記記事にて紹介していますので、よろしければこちらもご覧ください。

ChatGPT-5にまつわる主要な噂とその検証

まず出回っている噂と事実について、下記の通りまとめてみました。結論から言うと、現時点では「ChatGPT-5の開発が進められていること」くらいしか正式には発表されていません。ただ、周辺情報から示唆されている点が幾つかあります。

1. リリース時期に関する噂

1. 噂: 2024年末から2025年初頭にリリースされる予定なのではないか？
2. 事実: 公式なリリース時期は未発表だが、開発が進行中であることは確認されている。

この噂は、過去のChatGPTのリリースタイミングからの推定になっています。OpenAI はこれまで、GPT-4 を 2023 年 3 月 14 日にリリースし、その後にGPT-4o を 2024 年 5 月 13 日にリリースしています。このようにリリース間隔として約 1 年空けてきているため、同様にGPT-5も2025 年初頭の春頃が有望視されています。

ただし、リリース時期に関しては遅くなる要因として、安全性や倫理的な配慮の観点から安全性テスト（レッドチーム）の完了がずれ込む可能性があり、一方で速くなる要因として他社の生成AI、特にAnthropicのClaudeやPerplex AIの脅威から、時期を前倒しする可能性があると考えられます。

2. 機能向上に関する噂

1. 噂: GPT-5はGPT-4よりも賢くなって、より信頼性の高い情報を出力してくれるのではないか？
2. 事実: 推論能力の向上が期待されているものの、具体的な機能がどの程度かは未確認。

GPT-4は1.5～1.8兆のパラメータを有し、GPT-5は更にその10倍程度と予想されています。これによって、推論能力が飛躍的に高まり、人間らしい対話やハルシネーションの低減が期待されています。また、OpenAIのCEO、サム・アルトマンは、GPT-5にて推論能力が大きく向上するとしています。

3. マルチモーダル機能に関する噂

1. 噂: テキストや画像だけでなく、映像での処理が可能になる？
2. 事実: GPT-4で進んでいるマルチモーダル化がGPT-5でも進むことが予測されているが、映像の処理が可能かは未発表。

GPT-4oによって、テキストだけでなく、画像や音声のサポートもされてきました。この流れは継続して続いていき、GPT-5では更に拡張して映像形式の入力を処理できると予測されています。より統合的な応答が可能になるため、さまざまなタスクに対応できることが期待されます。

4. 自律型AIエージェントに関する噂

1. 噂: 日常的に行うようなタスクを自律的に行う能力が追加される？
2. 事実: 詳細は発表されていないが、将来的に追加される可能性は高い。

GPT-5は、人が監督せずとも、現実のタスクを実行できるような自律型AIエージェントの導入を目指しているようです。そうすると、スケジューリング、メールの管理、オンライン購入などの日常業務を効率化が可能になるものと考えられています。ただマルチモーダル化の先にある機能であるため、どこまで実装可能かは未知数です。

まとめ

本記事では、2024年8月時点でのChatGPT-5に関する予想や噂の検証を主に紹介しました。今回挙げたような機能、特に自律型AIエージェントまで導入されるようであれば、また一段階技術的に飛躍し、様々なアプリケーションに繋がるのではないかと考えられます。今後、正式な発表が出てくるのが楽しみですね。

＊2024年9月追記

ChatGPTの新モデルであるo1シリーズがリリースされました！こちらについては下記記事で紹介しています。o1シリーズは推論能力が高くことが特徴です（本記事の2に相当）。一方で、推論能力に特化したo1シリーズとは別に、GPTシリーズの開発が継続されていますので、こちらもいずれ詳報が来るかと思います。