ChatGPTの生成枚数制限を超えて、複数画像を生成する方法 : DALL-E 3の画像生成術


ChatGPT 4oにおいてDALL-Eを用いて画像生成する場合、生成枚数制限が設けられていて、現在は一度に一枚しか生成できません(2024年6月現在)。そこで、本記事ではChatGPTの生成枚数制限を超えて、複数の画像を効率的に生成する方法を紹介していきます。

目次

ChatGPTにおける生成枚数の制限とは?

ChatGPTでの画像生成について

本記事ではChatGPT 4あるいは4oにおける画像生成を扱っています。画像自体はDALL-E 3にて生成、出力されますが、その際にChatGPTの高度な自然言語処理能力を活用することで、プロンプトを効率的に生成し、画像生成プロセスを支援しています。

また、DALL-E 3の基本的なプロンプトの書き方などは下記で紹介しています。

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DALL-E 3のプロンプト作成ガイド:書き方のコツと具体的なプロンプト例 この記事ではDALL E3での画像生成におけるプロンプトの作り方、書き方のコツについて説明します。

生成枚数の制約の背景

以前は、ChatGPTにて一つのプロンプトを送ると、2~4枚程度の画像を1回の回答で生成することが出来ました。しかし現在は、DALL-Eにはサーバー負荷やリソース管理の観点から、1回のリクエストで生成できる画像の枚数に制限があり、基本的には1枚しか出力されません

実際の生成状況

現在は、通常に生成してもそうですが、プロンプト中で枚数を指定したとしても守られず、1枚しか生成されません。下が具体例になりますが、「夏のビーチシーンをテーマにした画像を確実に5枚生成してください。」として、枚数を強調しても、1枚しか生成できていません。

また、以前はDALL-E 3の画像数を示すパラメータである「n」 を使用して一度に生成する画像の枚数を制御できましたが、現在はこの機能が無効化されています。実際に試したのが下記ですが、こちらも1枚の画像しか生成されていません。

制約を超えて多数の画像を一度に出力する方法

それでは、実際にどのようなプロンプトを用いれば、一度に多数の画像を出力できるのか説明していきます。

方法としては、出力される画像に幅を持たせるどうかで大きく分けて2つあります。どちらもカギとなるのは、一度プロンプトを5個作る工程を挟むという部分になります。

類似した画像で複数枚同時に出力する方法

一つ目は、全く同じプロンプトを使って、類似した複数の画像を生成するパターンです。この場合に使用できるのが下記のようなプロンプトです。回数と「prompt:」以降の記述を変えることで、好きなように応用が利きます。

プロンプト例:

下記を5回繰り返し、全てのプロンプトの画像を生成してください
Prompt:夏のビーチシーン

実際の出力結果が下記になります(結果が見やすいので、スマホアプリ版の画面)。このように、一度のチャットで5枚同時に生成されていることが分かります。また、プロンプトが同一であるため画像のテイスト自体は似通っているものの、少しずつ構図や被写体、景観が異なる画像になっています。

プロンプトを変更させながら複数の画像を一度に出力する方法

次の方法としては、プロンプトを変えつつ複数の画像を生成することで、テイストに違いを持たせたパターンです。この場合に使用したのが、下記のプロンプトになります。こちらも最初のプロンプトの部分と、回数について記載を変えることが可能です。

プロンプト例:

夏のビーチシーンをテーマにしたプロンプトを5個生成して、それら全ての画像を生成してください。

実際の出力結果が下記となっています。先ほどの例と同じように、このやり方でも一度のチャットで5枚同時に生成されていることが分かります。一方で画像生成に使用したプロンプト自体がそもそも異なっていますので、画像のスタイルやテイストに違いが確認できます。今回の元プロンプトがかなり簡潔だったこともあって、シンプルなイラストから実写風までかなり幅があるような生成結果になっているかなと思います。

まとめと注意点について

本記事では、ChatGPTの生成枚数制限を突破して、多くの画像を効率的に生成する方法について解説しました。この手法は、一度のチャットで多数の画像を生成したい場面では有効だと考えています。

一つ目の方法は、ある程度詳細なプロンプトが固まっているような場合に、ランダムな生成ブレの影響の出方を確認するような用途だったり、最も良いものをピックアップするために複数枚候補を生成したい場面に向いているものと思います。

一方で2つ目の方法は、あまり厳密なプロンプトとなっていないような場合に、どういう方向性(スタイル、構図など)が良いのか指針を得るには良いものと思います。

注意点としては、本手法を使いすぎると、サーバー負荷を避けるためか、「短時間に生成枚数が多すぎるよ」とChatGPTに言われてしまい、一時的に生成が出来なくなります。普通に使用していても、一定時間の出力枚数が多い場合に出力できなくなる事象と同じですが、この点はご注意ください。

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