Luma Dream Machineで生成した動画を長くする方法:Extend機能の活用

フィルムを物理的に引き伸ばそうとしている

本記事では、Luma Dream Machineを使って生成した動画を長くする方法について解説します。最近アップデートされた「Extend機能」の使い方を、実際の生成事例も合わせて紹介したいと思います。

導入方法や簡単な使い方については、下記記事で解説していますので、興味がありましたらご覧ください。

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動画時間を延ばす「Extend」機能とは?

Extend機能とは、最近のアップデートにて追加された、既に生成済みの動画時間を更に延長するための機能です。この機能によって、通常5秒間だけしか生成できなかった動画に対して、追加で5秒間の続きの動画を生成することが出来ます。

動画制作の過程で「もう少し長ければいいのに」と感じる場面が多々ありますが、このExtend機能を使えば、その問題を簡単に解決できます。

また、この機能の主な特徴については、下記の通りとなっています。

  • 対象となる動画はLuma Dream Machineで生成した動画のみ。
  • extendを1回実施すると、生成クレジットを1回消費して、5秒間追加した計10秒間の動画が生成される。
  • extendは繰り返し実施することが出来るため、長時間の動画も生成可能

Extend機能の使い方

使い方自体は非常に簡単です。以下、PC版で説明しますが、スマホ版でも操作は殆ど同じ流れになります。

まず生成済みの動画の中から、動画時間を延長したいものを選びます。すると動画の左下(下図の赤丸部分)に、「Extend」があるので、こちらをクリックします。

そうすると下記の「Extend Video」という画面が出てくるので、ここでプロンプトをテキストで入れる必要があります。プロンプトなしでは生成ボタンが押せないようになっています。

あとは、通常通り生成待ちに入りますので、気長に待っていれば作ってくれます。

動画時間を延長した具体的な生成事例

次に、実際にextend機能によって、動画時間を長くした具体事例を見ていきましょう。ここでは、3例を紹介していきます。いずれも、元の動画から1, 2回延長していて、トータルで10~15秒間の動画となっています。

桜の下で踊る女性

こちらの動画は、DALL-E 3で生成した画像を元にして動画生成(img2video)したものをextendすることで、15秒間の動画としています。追加のテキストプロンプトとしては「くるくる女性が回っている」とだけ入れています。

生成された動画は、5秒ごとの繋ぎ目の部分が分からないほどシームレスな遷移になっています。細かいところを見ていくと、最初と最後で、女性の服装がやや違っていたり、桜の木も雰囲気が変わってはいますが、初見だと気づきにくいほどクォリティは高いです。

雪道を歩いているシベリアンハスキー

こちらもDALL-E 3で生成した画像を元にして動画生成(img2video)したものをextendし、トータル15秒間の動画としたものです。追加プロンプトは「崖からジャンプする」としています。

これもシームレスに繋がっていて、全体的には破綻がない出来になっています。悪くはないのですが、不満点としては、動画後半になっていくと雪の描写が雑になっていくところや、犬の後ろ足の存在がいつの間にか消えていっているところが残念ですね。一つ目の動画もそうですが、長時間になっていくと、一貫性に関する課題が避けられないかなと思います。

アニメ風の動画

こちらはDream Machineにてテキストプロンプトで生成した動画(text2video)に対して、更に1回extendしています。追加プロンプトは「途中で泣き出す」としています。

こちらは動画自体は、動きも少ないですが、破綻がない自然なものになっています。何かのアニメとか映画のワンシーンだと言われても、そんなに違和感ないですよね。ただ気になる点として、先ほどの動画もそうですが、追加のプロンプトが結構無視されがちで、追加部分は予定調和な動画が生成されやすいことがあります。破綻せずに、大きな変化を入れるのが、中々難易度高いかもしれません。

まとめ

以上の様に、本記事ではLuma Dream MachineのExtend機能を紹介しました。元々動画の品質が高いことに加えて、更に簡単に時間を延ばせて、しかも違和感があまりないのは驚異的だと思います。動画時間が長くなることで使いやすい場面が出てくるかもしれないなと感じました。

半面で課題も幾つかあるように感じました。一つは時間が長くなるほどに、キャラクターや風景描写が簡素化されて、雰囲気が変わっていく傾向がありますので、一貫性をどうやって持たせるかがカギなのかなと思います。おそらく逐次で5秒間ずつ追加だと、長くなるほどに、最初と最後で一貫した動画にすることが難しいのかもしれないので、一括でもう少し長い動画が生成できるようになると良いのかもしれません。

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