AIを使ってねんどろいど風キャラクターを生成する方法：ChatGPTでの画像生成例

2024年6月3日2024年8月8日

　本記事では、ChatGPT(DALL-E 3)を用いて、ねんどろいど風のAIイラストを作成する方法と、具体的な画像生成例について解説していきます。

　またChatGPT(DALL-E 3)における基本的な画像生成のためのやり方は下記にまとめていますので、興味がありましたらご覧ください！

「ねんどろいど」とは？

　「ねんどろいど」とは、デフォルメされたかわいらしいフィギュアの一種で、特に大きな頭と小さな体に特徴があります。アニメや漫画キャラをモデルにしたものが、よくリリースされていて人気を博していますね。

　なお、玩具(役務区分第28類)としての商標は(有)グッドスマイルカンパニーにありますので、玩具として同名を使用するのは商標権違反となり得ますし、玩具以外の用途であっても毀損するような記載は避けるべきです。

他のデフォルメされたキャラとしては「ちびキャラ」があります。こちらについては別途記事がありますので、そちらをご覧ください。

ねんどろいど風画像の作り方

　それでは、本題の方に移ります。ねんどろいど風の画像を生成するためのプロンプトは非常にシンプルです。ChatGPT4のチャット内において、「ねんどろいど風」や「nendoroid-style」スタイルと入力することによって、画像を出力することが出来ます。

　実際にDALL-E 3にて生成した事例が下記となります。プロンプトも合わせて載せていますので、参考になればと思います。この例では、キャラクターの特徴違いに、照明位置、全体的なマット感を加えています。

プロンプト：
A Japanese anime-style full-body illustration in Nendoroid style. The character is a cute, chibi version of a high school girl with long silver hair, large expressive blue eyes, and a cheerful smile. She is wearing a school uniform consisting of a navy blue blazer, white shirt, red tie, pleated skirt, and white socks. The background is white, with the entire illustration in pastel colors. The lighting is coming from the front, highlighting the character’s cute features and the Nendoroid style’s exaggerated proportions and detailed design. The overall texture has a matte finish.

　このように、ねんどろいど風の画像はかなり高品質で生成することが可能です。

具体的な生成事例

　それでは、この画像をベースにして、更に手を加えて具体的に生成した事例を紹介していきます。基本的には、通常の画像生成と同様に色々と融通は利きますが、ここでは「ポーズ」、「場面」、「表情」、「質感」の観点でアレンジを加えた具体例を挙げます。

ポーズの変更

　デフォルメした造形を保ったまま、様々なポージングをとってくれます。

　例１：「歌を歌っている」としたもの。

　例２：「座り込んでいる」としたもの。

場面の変更

　こちらも特に明確な指示を与えなくても、キャラクターの雰囲気に合わせた道具や背景として生成してくれます。

　例１：「学校の教室で勉強している」としたもの

　例２：「通学している」としたもの

表情の変更

　表情もデフォルメされていて、かなり明確な表情を示すことが多い印象です。

　例１：「怒っている」としたもの

　例２：「泣いている」としたもの

　例３：「目を回している」としたもの

質感の変更

　質感の変更も可能です。通常、指定をしないとハイライトが強めな画像となることが多いため、それを避けたい場合には便利です。例えば下記は、より粘土っぽい質感を高めた事例です。

組み合わせによる応用

　最後に組み合わせた事例を紹介します。「桜の風景＋泣いている表情＋振り返ろうとしているポーズ」としたもの。

ねんどろいど風の画像は安定的に生成しやすい？

　DALL-E 3に限らず、画像生成AIにおいては「ねんどろいど風」の画像生成を得意としています。この要因としては、デザインのシンプルさと特徴の明快さにあるものと考えられます。具体的には、大きな頭と小さな体、デフォルメされた表情、質感といった統一感のあるフォーマットが、生成アルゴリズムにとって理解しやすいのではないかと推測しています。