ChatGPTの新モデル「GPT 4o」使い方とレビュー：「GPT 4」や「GPT 3.5」との違いを比較！

5/14、OpenAIから新しいGPTシリーズであるChatGPT-4o (oはOmni, オムニの略とのこと)が発表されました。今日実際にChatGPTを触ってみたところ、既にGPT-4oに切り替えられました！そこで、今回は、実際に触れてみた感想とその実力について紹介していきます。
以前のGPT-4やGPT-3.5と比較しつつ、具体的な使い方や性能について深掘りして、これからこのモデルを使う方に向けて、わかりやすく解説しますね。

ChatGPT 4oにおける画像生成(DALL E3)の変化については、下記記事にて解説しています。よろしければ、こちらもご覧ください。

また、9/13にはGPT-o1も登場しました。こちらについては、下記記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。

GPT-4oって何？

まず最初に、GPT-4oとは何かを簡単に説明します。これはOpenAIが新たにリリースしたAIモデルで、従来のGPTシリーズの延長にあるものです。GPT-4と比較しても性能が向上しており、特に処理速度や応答の正確さにおいて優れています。

しかし、単に速いだけではありません。 大きな違いは、より自然な会話能力や、高度な推論能力です。例えば、日常的な会話や抽象的な質問への対応もかなり自然になっています。

また、入力方式のマルチモーダル化にも特徴があります。マルチモーダルとは、音声、視覚、テキストをリアルタイムで理解できることを言います。

ChatGPT 4oの使い方

続いて、CPT 4oへの切り替え方について紹介します。

パソコン版では、立ち上げた画面の左上の部分(下画像参照)から、モデルをGPT-4oに切り替えられます。これまでのモデル(3.5や4)に戻すことも可能です。

入力するインターフェイスもこれまでのデザインから、少し変わっているのが分かります。

実際にChatGPT-4oを使ってみた感想

　実際に使ってみた感想としては、まず読み込み速度がかなり速くなっていました。体感だと、これまでのChatGPT-4の倍以上の速度で出力してくれています。

もともと、googleのgeminiなどに他社の生成AIと比較すると、ChatGPT-4は出力が遅くてストレスがあったのですが、読むスピードよりも出力が速い場合もあるので、これだけあればもはや十分だと感じます。

　また内容に関しても、出力される精度が高くなっていて、言語的にもより自然になった印象です。下記に出力されたデータの例を示します。

　また画像生成（DALL-E3）の仕様についても、触っている感じでは少し変化があったようですので、こちらもいずれ違いを紹介したいと思います。こちらの生成速度については劇的な変化は感じていなくて、少しだけ速くなった程度でしょうか。

改善点と注意点

とはいえ、GPT 4oは完璧ではありません。特に、技術的な詳細を掘り下げた質問にはまだまだ改善の余地があります。例えば、複雑な数式や専門用語が絡む質問には、稀に不十分な答えが返ってくることがありました。

このような観点では、まだ人間の専門家に頼る必要があるかもしれません。

GPT 3.5やGPT 4との比較・違いについて

　各モデルの違いについてもまとめています。GPT-4oはこれまでの良いとこ取りになっていますね。

モデル	特徴	利用シーン	処理速度	コスト
GPT 4	高度な自然言語処理、精度の高い応答	ビジネス、研究	標準	標準
GPT 3.5 Turbo	高速処理、効率性重視	リアルタイム応答が必要な場面（例：チャットボット）	高速	低コスト
GPT 4o	音声、視覚、テキストのリアルタイム理解、処理速度5倍	複雑なデータ分析、多言語対応の自動翻訳	非常に高速	非常に低コスト

各料金プランの違い

　また各料金プランでできることをまとめた表が下記になります。DALL-E3については色々と確認してみましたが、Freeプランで使用することはできないようです。ただ画像を読み込ませて解析はFreeプランでもできるようになったので、そこは大きいですね。

プラン	説明	メッセージ制限	コスト
Freeプラン	基本的な機能を無料で利用可能。限られた回数のみ使用可能。	制限あり	無料
Plusプラン	高速な応答とより多くのメッセージ送信が可能。個人ユーザー向け。	制限あり（Freeより多い）	月額$20
Teamプラン	チームでの利用を想定したプラン。チーム全体で多くのメッセージが送信可能。	制限あり（Plusより多い）	プランにより異なる
Enterpriseプラン	大規模な企業向け。カスタマイズされたソリューションと優先サポート。	制限なし	プランにより異なる
API利用	カスタムアプリケーション向け。任意のアプリケーションに統合可能。	$5以上の支払いが必要。	$5以上の利用料金

まとめ

本記事では、新モデルであるGPT 4oのレビューや、実際の使った感想を紹介しました。GPT-4oになって速度も内容も良化しているのを感じています。会話の流れを理解し、素早く正確に応答してくれるため、どんなシーンでも頼れる相棒のように思えます。